皆さんGW連休をいかがおすごしですか?
いよいよ今月3・4・5日は、日本3大陶器まつりのひとつ「土岐美濃焼まつり」が開催されます。
地域の皆さま周辺道路の混雑にご注意ください。
県内外からお越しくださる30万人以上の方々にどうかご親切に。
土岐市陶器祭りの情報はこちら⇒ http://www.oribe-hills.com/
そうだ、常滑へ行こう。
そんな陶器祭りを目前にして、
僕は、セントレアのある町「常滑市」に行って参りました。
べつに海が見たかったわけではありません。
土岐市と言えば、美濃焼。
そして、
常滑市と言えば常滑焼。
古くより窯業が行われるこの町に、
使われなくなった窯をリノベーションして、
めっちゃお洒落な空間で
本格的なお酒が飲めるバーがあると聞いちゃぁ~
視察しない手はない。
お酒好きなワタクシメが、
辿り着いたのはここ「共栄窯」さん。
リノベーションして素敵に変貌した建物。常滑駅から徒歩でもいける場所にあります。 |
え?窯屋さん?
お洒落なバーはいずこに?
・・・そんな疑問符を持ちがらも店内へ into the 窯。
入口ドアを開けると放たれるオーラー。これは歴史から湧き出るオーラなのだろう。 |
そして窯へ。
カマァアァァァァァッァァァっ!!!!! |
なんといっていいんでしょう・・・
色々なバーには足を運んだが ”これは初めて”のパターンだ。
ご対応くださったのは、店長兼バーテンダーの鈴木さん。
シェイカーを振っている中、気になってアレコレ聞いてみた。
やまだ
「壁がテカテカしてますけど、さすがに昔のままじゃ古いので最近塗りなおしたんですよね?」
鈴木店長
よく言われるんですが、実はそのままなんですよ。(^^;)
飲食をする場所ですので、さすがに窯の中は綺麗に掃除はしてるもののほぼ当時のままですね。テカテカは釉薬が溶けて着いたもので、白いざらざらは塩分が固まったものですよ。
やまだ
にしても雰囲気良すぎです。
正直スゴすぎて小心者の僕には圧倒される感じもあります。
ドラクエのダンジョンの世界感です。
鈴木店長
私自身も同じで圧倒されてます。ここの歴史には私なんか到底かないません。
だから、私たちもその雰囲気に負けないように本格思考で美味しいお酒も料理も、お客様に喜んで頂けるおもてなしをしたいと常に意識しています。
あと、モンスターは現れませんが、このお店のどこかにネコちゃんが潜んでいますよ。(笑)
やまだ
なるほど。だからスタッフ全員背筋がピーンとしてイケメン揃いなんですね。
女性客が多いのもうなずけます。オープンして何年になるんですか?
鈴木店長
ありがとうございます(^^)。いま3年目になります。
自分の中ではもっともっと良くして行きたいですので、メニューなんかも変えたりしながら塾考の毎日です。
やまだ
にしてもこのカクテル、ホント美味しいです。
ドリンクのメニュー表が無いから最初ちょっと焦りましたけど、”こんな感じの”って伝えただけで、ここまで美味しいカクテルが出てくるなんて驚きました!!
鈴木店長
ありがとうございます。
これは少し自慢になりますが、毎年開催される全国のバーテンダー大会で実は去年優勝したんです。お客様を前にしたら”この方にはこのようなカクテルを”なんて瞬時に浮かんでしまいます。
今回オーダーしたものは、フレッシュフルーツのカクテルとほか。あまおうもキウイもデリシャスでした。 |
もし宜しければ、この後少し店内をご紹介致しましょうか?
開店してまだ早い時間だったせいか、まさかの店内散策ツアー!高熱にも耐える為、窯は煉瓦で囲われ、鋳造品の鉄柱で骨組みされていました。 窯の出入り口には重厚だった扉の跡があります。その扉の厚さは50cm程にもなりましょう。 |
窯の上にある吸気穴からバーカウンターがのぞけました。 |
例のネコちゃん、発見しました! |
古くは土管製造を中心とした窯焼き屋さんでした。
窯業時代当時の写真が展示されていました。多くの土管が映っています。 |
時代の流れから陶器の土管に変わるものが開発され、この窯は使われなくなったとのこと。
一時は取り壊しの話もあったのですが、貴重な建物をどうにか活かしたいという強い要望があって、今こうしてバーとして再び息をしています。
当時の名が残されているのも、そうした背景があってなんです。
名前を残すことの意味、共栄窯が多くの人に愛されていたことを想像しました。
館内にはテーブル席など会食にも使い易いフロアもあった。親切に店内を紹介して回ってくださいました。 |
『地域の為に何かしたい』
常滑で生まれ、常滑で育った鈴木店長。
自分の故郷で一国一城の店長となり、
街づくり団体とともに、地域の活性化にも尽力されていらっしゃる様子。
次なる挑戦もすでに模索中だとか。
『街づくりは人づくり』
数分間の会話の中から、鈴木店長が仰られた言葉の一つ。
ここは窯焼きから、バーへ変貌しました。
何かを変えようと思うなら、本気になってみんなで大きなムーブメントを起さないと難しい。
ちょうど常滑はセントレアが出来たことが大きいのですが、もっともっと街全体を良くしていきたいと思っています。
常滑焼の窯を通じ、
土岐市から遠く離れたこの場所で、大きなヒントを得ることが出来ました。
バー&ビストロ共栄窯さんの食べログページ
http://tabelog.com/aichi/A2304/A230402/23053600/